5. 年金額改定通知書・年金振込通知書でわかること

ここまで、2025年度の年金額改定や、シニアが実際に受け取っている平均年金月額を見てきました。「自分はいくらもらえるか気になる」という人もいるでしょう。

先述の通り、新年度(4月分)の年金が支給されるのは6月です。このタイミングに合わせて「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」により、改定後の年金額が通知されます。

「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)

「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)

出所:日本年金機構「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)

  • 年金額改定通知書:改定後の金額
  • 年金振込通知書:変更後の振込額

年金と年金生活者支援給付金を同時に受給している方は「「改定通知書」と「振込通知書」(はがきサイズ)」を一つにまとめた大判はがきが届きます。

5.1 2024年の発送スケジュール

昨年は2024年6月5日(水曜)~6月10日(月曜)にかけて順次発送されました。ただし地域により異なり、また郵便事情を考慮して3日~9日程度はみた方がよいとのことです。

また、5月分以降の年金が在職中で支給停止になる方など、一部の方は2024年5月2日(木曜)~2024年5月7日(火曜)に発送されています。

5.2 昨年のねんきんネットでの表示

ねんきんネットであれば、2024年6月7日(金曜)から年金額改定通知書と年金振込通知書の内容の確認が可能でした。

パソコンやスマートフォンで、基本的に24時間365日確認することができます。まだ利用したことがない方は、これを機会にログインして活用してみるのも良いでしょう。

※上記はいずれも昨年(2024年)のスケジュールです。2025年の発送・表示開始予定はまだ公表されていませんので、上記を参考にしてみてください。

6. まとめにかえて

年金は2025年から少し増額されることが決まっています。

しかし、これだけ物価高が進んでいるにも関わらず、「足りない」と感じてしまうこともあるでしょう。

現役世代のうちに、できればインフレや物価上昇も見据えた老後対策を進めておくことが理想です。

とはいえ、物価高は現役世代にも影響を与えているため、なかなか老後のことまでに手が回らないということもあるでしょう。

資産を築くには、「収入を増やす」「支出を減らす」「資産運用でお金にも働いてもらう」この3つのバランスが重要となります。

対策がまだできていないという方は、まずはひとつでもいいので準備を始めていきましょう。

参考資料

太田 彩子