「国家公務員は退職金が高く、安定している」というイメージがありますが、実際には退職金の金額には大きな差があり、すべての公務員が高額な支給を受けられるわけではありません。
さらに、近年は退職金制度の見直しが進んでおり、将来的に国家公務員の退職金制度にも変化が生じる可能性があります。
本記事では、国家公務員の退職金を「退職理由別」「勤続年数別」に詳しく解説し、職種ごとの平均給与も紹介します。
また、会社員の平均給与や、60歳代の平均貯蓄額も確認しておきましょう。
1. 国家公務員の定年退職金は平均約2147万円
国家公務員の退職金は、退職理由によって金額が大きく異なります。退職理由別の平均支給額は以下のとおりです。
1.1 常勤職員の退職金(退職理由別)
- 定年:2147万3000円
- 応募認定:2492万7000円
- 自己都合:303万9000円
1.2 うち行政職俸給表(一)適用者の退職金(退職理由別)
- 定年:2122万1000円
- 応募認定:2249万円
- 自己都合:316万6000円
退職理由が定年および応募認定の場合、それぞれ退職金は2000万円を超えています。
ただし、この金額はあくまでも平均額であり、勤続年数や職種などによって大きく異なることを理解しておきましょう。
続いて、勤続年数別の平均支給額を見ていきます。