総務省が2025年2月7日に発表した「家計調査報告」によると、家計の消費支出に占める食費の割合を示すエンゲル係数が、2024年の値が28.3%に達したことがわかりました。
1981年以来、43年ぶりとなる高水準を記録したこととなり、続く物価の上昇がエンゲル係数を押し上げていることが要因とも言えます。
賃上げが進まず、収入に期待できないのであれば、資産を殖やすことも検討しなければいけないと感じる人も増えているのではないでしょうか。
今回は、非課税制度を活用した資産形成方法として注目を集める新NISAについて考えていきましょう。
新NISAを活用し「毎月3万円」を「想定利回り3%」で運用した場合のシミュレーションを、10年、20年、30年の期間別に紹介します。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは?どんなメリットがあるのか?
【写真全7枚中1枚目】新NISAとは。2枚目以降で、新NISA「非課税」のしくみや、積立投資シミュレーション結果を見る!

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そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。
1.1 新NISAとは何か
2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。
では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。
それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。
ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。