4. 2024年10-12月期の訪日外国人旅行消費額は2023年同期比37.3%増

最後に、外国人が日本を訪れてくれる訪日旅行、いわゆる「インバウンド」需要についてのデータを紹介します。

政府は、2030年までに訪日外国人旅行者数6000万人、訪日旅行消費額15兆円という数字を目標としていますが、最新の訪日外国人旅行消費額はどのくらいなのでしょうか。

観光庁による「インバウンド消費動向調査結果(1次速報)」(2024年10-12月期)によれば、訪日外国人旅行消費額は2兆3108億円となっています。

この数字は、2023年同期比37.3%増の数字です。

2024年10~12月期の訪日外国人旅行消費額(速報値)によれば、訪日外国人旅行消費額は2兆3108億円

インバウンド消費動向調査

出所:観光庁「インバウンド消費動向調査の結果」2024年10-12月期(速報)」

さらに、国籍・地域別消費額もご紹介します。

4.1 ・地域別消費額

  • 1位:中国4373億円(構成比18.9%)
  • 2位:台湾2970億円(同12.9%)
  • 3位:米国2683億円(同11.6%)
  • 4位:韓国2639億円(同11.4%)
  • 5位:香港1613億円(同7.0%)

5. 2024年10-12月期訪日外国人1人当たり旅行支出は23万7000円

続いて、訪日外国人(一般客)1人当たりの旅行支出についても見ていきましょう。

訪日外国人1人当たり旅行支出は23万7000円(2024年10-12月期)

インバウンド消費動向調査

出所:観光庁「インバウンド消費動向調査の結果」2024年10-12月期(速報)」

同調査結果によれば、訪日外国人1人当たりの旅行支出は23万7000円と推計されています。これは前年同期比7.7%の増加になります。

5.1 国籍・地域別1人当たり旅行支出

国籍・地域別の1人当たりの旅行支出については以下のような順になっています。

  • 1位:英国(約40万9700円)
  • 2位:オーストラリア(約39万9800円)
  • 3位:その他(約39万2000円)

いかがでしょうか。

同年7-9月期の数字より、やや増となり、継続している円安効果で、前年同期より軒並み増という結果になりました。

インバウンド消費がどのように推移していくか、今後も引き続き注目されています。

参考資料

LIMO編集部