2025年に入っても、物価の上昇は止まる気配がありません。物価については、総務省が公表している消費者物価指数が有名ですが、もう一つ面白い物価指標があります。

「カレーライス物価指数」というものですが、聞いたことがあるでしょうか。これは、カレーライスで使用する原材料や、調理にかかる水道光熱費などを独自に試算した指数で、帝国データバンクが公表しています。2025年3月10日最新のデータが公表され、2025年1月のカレーライス物価は1食396円(前年同月317円)となったとのこと。前年同月から計算すると79円上昇し、10カ月連続で最高値を更新している状況です。

読者の皆さんも日々の食費や生活費の負担が増えていると感じている方、生活が苦しくなったと感じている方も多いと思います。

本記事では、このような中で政府が物価高対策として実施している住民税非課税世帯への給付金制度について詳しく見ていきます。また、それに関連して住民税非課税世帯の要件やシニア世代の割合なども確認していきたいと思います。

1. 【物価高騰】米類は前年比77.5%の上昇?《止まらぬ値上げに家計は打撃》

「2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2025年2月分(中旬速報値)」

総務省は「2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2025年(令和7年)2月分(中旬速報値)」

出所:総務省「2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2025年(令和7年)2月分(中旬速報値)

2025年3月4日、総務省は「2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2025年(令和7年)2月分(中旬速報値)」を公表。

これによると、2月の生鮮食品を除く総合指数は前年同月比2.2%上昇の108.5となりました。特に米類は前年同月比77.5%の値上がりとなり、5カ月連続で過去最大の上昇率を更新しています。

モノやサービスの値上げが続く中、2024年度補正予算(2024年12月成立)でも物価高騰対策の一環として「住民税非課税世帯への3万円給付金」が盛り込まれました。

特に物価高の影響を受やすい低所得世帯に向けた支援措置として、3月現在、各自治体でその給付作業が進行中です。次ではこの給付金の概要に触れておきましょう。