近年、物価の上昇や年金額の実質的な目減りによって、老後の暮らしに不安を感じる方が増えてきました。
私自身、ファイナンシャルプランナーとして日々多くの方からご相談をいただいていますが、その中でも特に多いのが「老後資金」に関するご相談です。「今から何をすればいいのか」「どんな方法で備えるのが良いのか」など、将来への備えを真剣に考えている方が、本当に増えていると感じます。
そこで今回は、いわゆる「富裕層」と呼ばれる方々がどのように資産運用をしているのか、その一例をご紹介します。ぜひ、これからの資産づくりの参考にしてみてください。
1. 【現役ファイナンシャルアドバイザーが見た】「お金持ちの資産運用」における特徴3つ
本章では、証券会社の元富裕層担当社員であった筆者の経験をもとに、「お金持ちの資産運用」の特徴を3つ紹介していきます。
1.1 特徴1:日々情報収集をしている
資産運用においては、大切なお金を扱うために、正確な情報収集が欠かせません。
富裕層の方は、自分や家族が納得できる意思決定を行うために、日々最新の情報を積極的に集めています。
資産運用には利益を得る可能性がある一方で、価格変動のリスクも伴うためです。
例えば、保有している金融商品の価格が上昇した際には、「利益確定のために売却するか」「引き続き保有するか」といった判断を、その時々の状況に応じて行う必要があります。