2. 厚生年金保険は脱退できる?

人によっては月5万円を超える負担となる厚生年金保険ですが、脱退はできるのでしょうか。

結論、会社員や公務員として働き続ける限り、厚生年金保険の脱退はできません。また、フルタイムでなくても、以下の条件を満たすパート・アルバイトも厚生年金保険の加入が必要です。

厚生年金の加入条件チェックリスト(51人以上の企業)

厚生年金の加入条件チェックリスト(51人以上の企業)

出所:厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト」

2.1 厚生年金の加入条件(従業員数51人以上の企業)

  1. 週の所定労働時間が20時間以上
  2. 所定内賃金が月額8万8000円以上
  3. 2か月を超える雇用の見込みがある
  4. 学生ではない

そのため、会社に勤めていて上記の条件から外れない限りは、厚生年金保険の脱退は認められません。

どうしても脱退したい場合は、会社を辞めてフリーランスや自営業者として独立するか専業主婦(夫)としてパートナーの扶養に入る必要があります。

ただし、フリーランスや自営業者も国民年金保険の加入が必要となるため、保険料の負担がなくなるわけではありません。令和6年度における、国民年金保険料は月1万6980円となっています。