野村総合研究所が2025年2月13日に公表した調査結果によると、日本における「富裕層・超富裕層の世帯数」は推計を開始した2005年以降、最多となったことがわかりました。
なかには、富裕層と聞くと、豪遊しているイメージがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
筆者は、元証券会社勤務で富裕層担当として多くの富裕層と出会ってきましたが、豪遊とは反対で実は倹約家の方が多かったです。
そこで今回は、富裕層がどのように倹約しているのかまとめていきます。
1. 日本に「富裕層」は何世帯いるのか
まず、はじめに、2025年2月13日に株式会社野村総合研究所(NRI)が発表した資料をもとに、「富裕層とは何か」について定義をみていきましょう。
1.1 富裕層の判断基準となる「純金融資産」の計算式について
世帯の保有する金融資産(預貯金・株式・債券・投資信託・保険など)の合計額からローンなど負債を差し引くと「純金融資産保有額」を割り出すことができます。
純金融資産=金融資産(預貯金・株式・債券・投資信託・保険など合計金額)ー負債(ローンなどの合計金額)
また、この純金融資産保有額をベースに総世帯を5段階にランク付けしたものがマーケットの分類になります。
5つの階層の定義と、各層における世帯数・保有資産は次のとおりです。