2.2 標準報酬月額とは?

「標準報酬月額」とは、厚生年金の保険料額や受け取る年金額を決定するときに、計算のもととなる金額です。

4月、5月、6月の給与総額をその期間の総月数(3カ月)で割った額を報酬月額とし、1~32の等級のなかで該当する区分により標準報酬月額を決定します。

【標準報酬月額の計算例】

  • 4月の給与:31.5万円
  • 5月の給与:30万円
  • 6月の給与:33万円

(31.5万円+30万円+33万円)÷3カ月=31.5万円(報酬月額)
31.5万円は20等級にあたり、標準報酬月額は32万円になります。

標準報酬月額は、その年の9月から翌年の8月まで使用しますが、報酬額が大きく変動したときには、定時決定を待たずに改定する場合もあります。

標準報酬月額は年金定期便にも載っていますので、確認してみましょう。

令和6年度「ねんきん定期便」50歳未満の方(表)令和6年10月~

令和6年度「ねんきん定期便」50歳未満の方(表)令和6年10月~

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和6年度送付分)」

2.3 平均標準報酬月額、平均標準報酬額とは?

平均標準報酬月額とは、平成15年3月以前の加入期間における、各月の標準報酬月額の総額を、平成15年3月以前の加入期間で割って得られた額のことです。

また、平均標準報酬額とは、平成15年4月以降の加入期間における、各月の標準報酬月額の総額と標準賞与額の総額の合計額を、平成15年4月以降の加入期間で割って得られた額のことです。