2. 老齢年金の計算方法は?【老齢厚生年金の場合】

国民年金や厚生年金に加入している人は、一定の条件を満たせば、原則として65歳から老齢年金を受け取ることができます。

老齢年金には「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」があり、老齢厚生年金は、厚生年金に加入していた期間があり、老齢基礎年金の受給資格期間が10年以上ある方が受け取れる年金です。

老齢厚生年金額は、厚生年金加入時の給与や賞与、加入期間等から算出します。計算式は以下のとおりです。

2.1 老齢厚生年金の計算方法

老齢厚生年金額=報酬比例部分(A+B)

A:平成15年3月以前の加入期間
平均標準報酬月額× 7.125/1000 × 厚生年金加入月数(平成15年3月までの加入月数)

B:平成15年4月以降の加入期間
平均標準報酬額 × 5.481/1000 × 厚生年金加入月数(平成15年4月以降の加入月数)

※一定条件に該当する人は65歳以降に受け取る報酬比例部分に加えて、経過的加算と加給年金額を合計した額が受け取れます。
※昭和36年4月1日以前が誕生日の男性、昭和41年4月1日以前が誕生日の女性で、厚生年金に加入していた人は、65歳になる前に「特別支給の老齢厚生年金」を受け取れます。

平成15年3月以前から厚生年金に加入している方は、平成15年3月以前と4月以降で、加入月数を別々にカウントする必要がありますが、平成15年4月以降に入社した方は、Bのみの計算式で年金額が計算できます。

次に、計算式に出てくる用語を確認してみましょう。それぞれの意味がわかれば、年金への理解が深まり、計算もしやすくなります。