4. 公的年金制度の仕組みをおさらい
日本の公的年金制度は、20歳以上60歳未満のすべての方が加入する「国民年金」と、会社員や公務員の方が加入する「厚生年金」の2階建て構造になっています。
会社員や公務員は、これら2つの年金制度に加入するため、将来的に国民年金と厚生年金の両方を受け取れます。
また、公的年金に上乗せする形で任意加入できるのが、企業年金やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった私的年金です。
5. まとめにかえて
今回ご紹介したように、60~89歳の平均年金月額は、厚生年金が14~16万円、国民年金が5万円台となっています。
ただし、年金の受給額は個人差が大きく、平均月額に満たない方も少なくありません。
公的年金の受給額を増やす方法としては、定年後も長く働く、繰下げ受給を選択するなどの選択肢があります。
また、企業年金やiDeCoなどで上乗せするのも有効な手段です。
さらに、年金制度以外にも、NISA(少額投資非課税制度)を活用した積立投資など、投資による資産形成も目を向けることが重要です。
老後を迎えてから「年金が少ない」と後悔しても遅いため、現役で働いているうちにしっかりと準備を始めましょう。
参考資料
加藤 聖人