4月15日は年金支給日です。4月の支給までは2024年度の年金額が、そして6月からは1.9%増額となった2025年度の年金額が支給されます。

暖かくなってきてゴールデンウィークの予定も立てたいこの時期、年金の支給を楽しみにされている方もいるでしょう。

一方で現役世代の方は、老後一体どれくらい年金をもらえるのか不安になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、最新の厚生労働省年金局より「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、老齢年金(厚生年金・国民年金)の平均支給額を年齢別に確認していきます。

また、厚生年金については金額ごとにその割合を見ていきます。

1. 【最新版】2025年度は1.9%増額「国民年金」と「厚生年金」はいくら?

公的年金額は物価や現役世代の賃金を考慮して、年度ごとに見直されるルールです。2025年度の年金額は、前年より1.9%引き上げられることが決まっています(※)

※厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」2025年1月25日公表

1.1 【最新版】2025年度「国民年金」と「厚生年金」の年金額例

【最新版】2025年度「国民年金」と「厚生年金」の年金額例

2025年度最新の「国民年金」と「厚生年金」の年金額例

出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によると、モデル夫婦世帯(※1)は夫婦2人分で月額23万2784円。国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。

夫婦ともに国民年金(満額と仮定)を受け取る世帯の場合、2人分の合算額はひと月13万8616円となります。

では、改定された年金額となるのは、いつ支給される年金からでしょうか。

※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5 万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額