最後に、放置子に遭遇したCママさんのエピソード。本当にこんなことが起こるの?と、驚く人もいるかもしれません。

「ある日、玄関のインターフォンが鳴りました。オートロックじゃなくて玄関のところだったので、お隣さんか大家さんかなと思い、迂闊に開けてしまったのが間違いの始まり。見知らぬ子どもが立っていて『おやつちょうだい』と言うんです。あまりのことに驚いて、駄菓子をひとつ渡してしまいました。

それから朝の6時にもインターフォンを鳴らされるようになり…大家さんに相談したら、その子は上の階に住んでいることが判明。お母さんが夜働いていて、昼間は寝ているのか放置されているそうです。マンション内のあらゆるお家で、同じことをしていたみたいで。その子は大家さんにこっぴどく叱られ、以来近所の公園でポツンといるところを見かけるようになりました。

でも、今度は近くのマンションに住む私のママ友から、その子が突然訪ねてくるようになったことを聞いて…さらに私が公園に息子を連れていったとき、その子が『俺がいっしょに遊んであげるよ』と言ってきたので『ありがとう。でも、おばちゃんのお家では遊べないよ』と伝えました。子どもに罪はありませんし胸が痛みますが、手は差し伸べないと決めたんです」

家のルールを毅然とした態度で伝えて

相手が子どもなので、マナーが悪くても「仕方ないのかな?」と目をつぶってしまったり、注意していいのか戸惑ったりすることもあるかもしれませんね。しかし、子どもであってもルールを守るのは必要なこと。「このお家にくるときは、これを守ってね」とはっきり伝えてみましょう。その姿を見て、あなたの子も「友だちのお家に遊びに行くときは、こんなことをしたらダメなんだな」と学ぶこともあるかもしれません。

桜井 まどか