2024年は新NISA元年でした。
2024年12月20日に発表された、金融庁「NISA口座の利用状況調査(令和6年9月末時点)」によると、NISA口座数は総数2500万口座を超えています。
このことから、政府がかねてより掲げていた「貯蓄から投資へ」というスローガンが実生活に浸透してきていることが考えられます。
新NISAを活用した資産形成に取り組む方は増加傾向にありますが、制度の内容や仕組みがよくわからないままなんとなく始めてしまった人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、新NISA制度について深掘りをしていきます。
また、50歳から65歳まで「毎月5万円の積立投資」をした場合、15年間でいくらの資産が築けるのか、金融庁のつみたてシミュレーターを用いてシミュレーションした結果をご紹介します。
ぜひ参考にご覧ください。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは何か?投資家のメリットとは?
そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。
1.1 新NISAとは何か
2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。
ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。
では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。
それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。
ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。