5.2 【一覧表】60歳~90歳代以上《国民年金・厚生年金》全体・男女別の平均年金月額
国民年金
- 全体 5万7584円
- 男性 5万9965円
- 女性 5万5777円
厚生年金
※国民年金部分を含む
- 全体 14万6429円
- 男性 16万6606円
- 女性 10万7200円
国民年金のみを受給する場合、全体、男女別ともに平均月額は5万円台。老齢年金だけで暮らしていける世帯は決して多数派とは言えないでしょう。
実際の年金受給額は、現役時代の年金加入状況により個人差が出るため、平均額を鵜呑みにすることは避けましょう。
自分の年金見込み額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で把握しておくことが大切です。リタイヤまでの貯蓄目標を定めるとともに、家計収支を改善する際のヒントとなるかもしれません。
6. まとめにかえて
ここまで65歳以上の無職世帯の貯蓄状況や、シニア世代の家計収支について詳しく見てきました。
これからも少子高齢化や物価上昇が続くと、生活費の高騰や年金額の減少も考えられます。
働き世代の方は今のうちから老後の資産形成について考える必要が出てくるかもしれません。
具体的な方法として、新NISAやiDeCoのような国が用意した税制優遇制度の活用を考えてみてはいかがでしょうか。
しかし、資産運用にはリスクがつきものです。まずは自分自身で資産運用について調べてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査 2024」
筒井 亮鳳