2025年も物価の上昇が続いているため、日々の生活に負担が生じているご家庭も多いのではないでしょうか。

2025年1月9日に内閣府が公表した「国民生活に関する世論調査(令和6年8月調査)」によると、今後の生活の見通しについて「悪くなっていく」と回答した方の割合は31.2%でした。

2023年11月に行われた前回の調査結果と比較すると、今後の生活の見通しについて「悪くなっていく」と回答した方の割合は0.5%増加しています。

【写真1枚目/全10枚】内閣府による調査結果:今後の生活の見通し。後半で、世帯主が65歳以上の「貯蓄分布」をご紹介!

内閣府による調査結果:今後の生活の見通し

出所:内閣府「国民生活に関する世論調査(令和6年8月調査)」

今回は、65歳以上の無職夫婦世帯における、「貯蓄額・年金月額・生活費」の平均がどのようになっているのか、総務省や厚生労働省の調査データをもとに解説します。

「老後生活にどれくらいのお金がかかるのか知りたい」「家計を見直したい」と考えている方は、ぜひ参考にご覧ください。

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

1. 65歳以上・無職夫婦世帯の平均貯蓄額はいくらか?…答えは約2500万円

老後生活の糧となる貯蓄

老後生活の糧となる貯蓄

出所:William Potter/shutterstock.com

老後生活にまず欠かせないのが、現役時代から積み立てた「貯蓄」です。

老後を迎えるにあたっては、年金だけでは不足する生活費の補填はもちろん、家具や家電の買い替え、マイホームのリフォーム、万が一の病気や介護費用なども考慮をし、ある程度まとまった貯蓄を保有しておきたいものです。

現役引退後に有利な条件で金融機関からお金を借り入れることができないのが、老後の最大の問題点です。