2025年こそは投資を始めようと思っていたのに、気が付いたら2月になってしまった。と焦っている方もいるのではないでしょうか。

1月は家庭や仕事などであわただしくなってしまうので、2月は少し時間を取って考えてみてはいかがでしょうか。

新NISAやiDeCoといった投資を始めるにあたって一番良くないことは、焦って決断してしまうこと。

銀行員として資産形成や資産運用の相談を受けていた経験のある筆者も、焦って決断したことで後悔してしまう人を多く見てきました。

そこで今回は、筆者自身が多くの方から相談を受けてきた中で、「焦って決断してしまって後悔した」と多くの人が語る後悔するポイントを5つご紹介します。

1. 後悔(その1):新NISAとiDeCoを使い分けできていなかった

新NISAのつみたて投資枠やiDeCoは、いずれも投資信託を活用する仕組みで、毎月一定額を積み立てて資産を育てていく制度です。

共通点が多い一方で、制度ごとに特徴や違いもあります。自分の資産運用の目的やライフプランに合わせて使い分けることで、資産設計をよりスムーズに進めることができます。

ここでは、具体例を2つ挙げて、その違いや使い分け方をわかりやすくご紹介します。

1.1 非課税枠の違い

【写真全6枚】手元にお金を用意したいときどうするか 後半で長期の積立投資について図解

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出所:Tatsiana Khamitskaya/shutterstock.com

非課税枠は、新NISAとiDeCoでは異なります。

新NISAのつみたて投資枠の非課税投資枠は毎年120万円で、すべてつみたて投資枠で行った場合には、合計1800万円まで投資をすることができます。

たとえば、つみたて投資枠で毎年120万円の投資を行った場合に、15年続けると1800万円の枠を使用することができます。

一方、iDeCoは働く職場や働き方によって、月々の掛金上限額が異なります。