将来に向けて資産運用をはじめる方が増加傾向にあります。

2024年12月20日に金融庁が公表した「NISA口座の利用状況調査」によると、NISAの買付額が増加していることがわかりました。

具体的には、2024年9月末時点でのNISA口座における買付額は、2024年6月末と比較して36.1%増加しています。

なかには、「経済的自立と早期リタイア」という意味のFIRE(ファイヤー)を目指している方もいるでしょう。

今回は、資産運用で「不労所得」を目指すにはどのような方法があるのか、証券会社の元富裕層担当社員であった筆者が解説していきます。

総務省の調査データをもとに、1カ月あたりの平均消費支出も確認しますので、ぜひ参考にしてください。

1. 「FIREにいくらの不労所得」が必要なのか?

【写真全8枚】FIREに必要な不労所得とは。2枚目で、2023年平均「消費支出」をご紹介

FIREとは

出所:WHYFRAME/shutterstock.com

たとえば、みなさんは「月に30万円の不労所得」があったらどうでしょうか。

不労所得とは、自らが仕事をしなくても得られる収入のことを言います。

仕事をしなくても不労所得が毎月30万円自分に入ってくればどのような生活ができるでしょうか。

お金や資産形成に興味のある方の中には、「FIRE(ファイヤー)」という言葉を聞いた方も多いのではないでしょうか。

FIREとは英語で「Financial Independence, Retire Early」の略で、日本語に直訳すると「経済的自立と早期リタイア」という意味です。つまり不労所得だけで生活をしていくことをFIREといいます。