シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は「コメダ珈琲」でおなじみのコメダホールディングスの2018年8月の月次動向及び過去実績について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうであったか
2018年9月7日に発表された同ホールディングスのFC向け卸売売上前年比を見てみましょう。
2018年8月は既存店におけるFC向け卸売売上前年比は103.2%となり、対前年同月比でプラス成長となりました。
ちなみに、ここでの既存店は19か月以上を経過した店舗となっており、食材(パン・コーヒーを含む)及び雑貨(食器など含む)の合計となっています。
今期の既存店動向の振り返り
さて、2019年2月期の月次のFC向け卸売売上動向を振り返っておきましょう。
2018年3月から5月までは90%台が続き対前年同月比ではマイナス成長が続きましたが、6月からはその水準が大きく改善しました。6月には107.7%、7月には109.8%、8月には105.9%、そして8月は先ほども見たように103.2%となっています。
直近の業績はどうか
ちょっと前になりますが、2018年7月11日に2019年2月期Q1決算を発表していますので、そちらもあわせてみておきましょう。
売上収益は対前年同期比+9%増、営業利益は同+2%増と、増収増益の決算となっています。
その一方で、会社による通期の連結業績予想は売上収益は対前年度比+17%増、営業利益が同+5%増となっており、Q1決算発表時点での業績見通しの修正はありませんでした。
過去1年の株価動向はどうか
最後に株価もチェックしておきましょう。
一言でいえば、凸凹はありますが、右肩上がりの株価基調であったといえるでしょう。これまで見てきたように、既存店の足元の動向も好調に見えます。今後、既存店の動向次第の点はありますが、どの程度まで売上収益を積み上げられるのか、また通期の会社予想は達成可能なのかに注目があつまりそうです。
青山 諭志