就職氷河期世代、団塊ジュニア世代、ロスジェネ世代などと呼ばれ、不遇の世代ともいわれることの多い40~50歳代。
一方で新卒の初任給では引上げの動きもあり、例えば「ユニクロ」で有名なファーストリテイリングでは、新入社員の初任給が33万円になります。
また、大和ハウス工業株式会社では初任給を現行の25万円から35万円に引き上げることも決まっています。
こうした動きの中、中堅~管理職も含まれる40~50歳代でも給与アップが進むのか、注目が集まります。
今回は、2024年12月に公表された公的データより「40歳代~50歳代おひとりさま世帯」の金融資産について見ていきましょう。
記事の後半では、40歳代~50歳代の年収事情にも迫ります。
1. 【最新】40歳代~50歳代おひとりさま「貯蓄の中央値は100万円未満」
J-FREC 金融経済教育推進機構が公表する「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」よると、40歳代~50歳代・おひとりさま以上世帯の貯蓄(金融資産を保有していない世帯を含む)中央値は100万円未満であることがわかりました。※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
1.1 【40~50歳代】貯蓄額の平均値
- 40歳代:883万円
- 50歳代:1087万円
1.2 【40~50歳代】貯蓄額の中央値
- 40歳代:85万円
- 50歳代:30万円
平均値は50歳代の方が多いものの、中央値に着目すると30万円と大きくさがります。
より実態をつかみやすいよう、「貯蓄額ごとの世帯割合」も見ていきましょう。