6. 【新NISA】50歳から65歳までに「2000万円」作りたい!毎月の積立額はいくら必要?

今度は目標額を設定したうえで、必要な毎月の積立額をシミュレーションしてみましょう。

たとえば、50歳から65歳までの15年間で2000万円を準備する場合、想定利回り3%の投資信託に投資した場合のシミュレーション結果は以下の通りです。

【新NISA】積立金額別「想定利回り3%」積立投資シミュレーション結果

【新NISA】積立金額別「運用利回り3%」積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとにLIMO編集部作成

6.1 【積立金額別】15年間×3%の積立投資をシミュレーション

毎月の積立金額:資産評価額

  • 1万円:227万円
  • 3万円:680万9000円
  • 6万円:1361万8000円
  • 9万円:2042万8000円
  • 12万円:2723万7000円

※想定利回り:年3%

シミュレーションによると、想定利回り3%で15年間(50歳~65歳)の積立投資を続けた場合、毎月9万円の積立で資産は2000万円を超える見込みです。

ただし、毎月9万円は決して少額ではなく、また実際の利回りは変動するため、目標に届かないリスクもあります。

想定利回りを下回った場合や、急な支出で積立を中断した場合などは目標額に届かない可能性もあるでしょう。

そのため、老後資金のための積立投資は、できるだけ早く始めることがカギとなります。

20歳代や30歳代から資産運用をスタートするのは決して早すぎることではありません。時間を味方につけることで、毎月の積立額を大幅に抑えることが可能です。

たとえば30歳から65歳までの35年間で2000万円を目標とした場合、同じく3%で運用できると仮定すると、毎月の積立額は2万6971円となります。

このように、早いうちから資産づくりに取り組み、リスク分散にも配慮することで、より安心して老後資金を準備できるかもしれません。

7. 投資目的やリスク許容度を見極めよう

本日は新NISAの概要や積立投資シミュレーションを紹介してきました。

NISAはあくまで投資を支える制度であり、大切なのはその制度を活用して「何に投資をするか」です。

NISAを利用できる投資先には、株式や投資信託などさまざまな選択肢がありますが、どの金融商品を選ぶべきかは、ご自身の投資目的やリスク許容度によって異なります。

まずは、自分にとってどの程度の値動きなら生活に影響を及ぼさないかを考えることで、最適な投資先を見つけるための第一歩となるでしょう。