4. 新NISAのポイントを徹底整理

新NISAのポイント

新NISAのポイント

出所:金融庁「NISAとは

旧NISAからの変更箇所を踏まえ、新NISAのポイントをチェックしていきます。

4.1 新NISAのポイント

  • 非課税保有期間が無期限に
  • 制度(口座開設期間)が恒久化
  • つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能
  • 年間投資上限額が増える
  • 非課税保有限度額(総枠)が新設される
  • 非課税保有限度枠(総枠)の再利用が可能

先ほども述べたように、新NISAでは「成長投資枠(一般NISAの後継)」と「つみたて投資枠(つみたてNISAの後継)」を併用できるようになりました。2つの枠を合計した非課税保有限度額の総枠は最大1800万円に設定されています。

また、口座開設期間は恒久化され、非課税保有期間も無期限に。年間の投資可能上限額も、下記のように大きく拡大しています。

  • (旧)一般NISA120万円→(新)新成長投資枠240万円
  • (旧)つみたてNISA40万円→(新)つみたて投資枠120万円

生涯をずっと使える「新NISA」のメリットをフル活用しながら、計画的に資産づくりを進めていきましょう。

5. 【新NISA】毎月積立5万円「50歳から65歳まで続けたら?」想定利回り1~5%で試算

「新NISAの「つみたて投資枠」で積立投資をした場合、資産はどのくらい増えるのでしょうか?想定利回り1~5%でシミュレーションし、具体的な金額で見ていきましょう。

5.1 【シミュレーション】

  • 50歳から65歳までの15年間で、老後資金を準備したい
  • 積立額は毎月5万円
  • 投資信託は「安定的な運用」を重視した1~5%の商品

シミュレーションの結果は次のとおりです。

5.2 【新NISA】想定利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果

【新NISA】想定利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果

【新NISA】運用利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとにLIMO編集部作成

5.3 【シミュレーション結果】積立投資「毎月5万円」×15年×「年1~5%」

想定利回り:資産評価額(元本部分は900万円)

  • 年1%:970万6000円
  • 年2%:1048万6000円
  • 年3%:1134万9000円
  • 年4%:1230万5000円
  • 年5%:1336万4000円

上記のように、15年間で合計900万円を積み立てた場合、想定利回りによっては70万~436万円ほど資産を増やせる可能性があります。

しかし、投資には様々なリスクが伴うことも理解しておく必要があります。運用状況によっては元本を割り込む可能性も考慮しなければなりません。

高いリターンを追求する際には、相応のリスクも伴うことも心得ておきましょう。そして、リスクを軽減するためには、分散投資や長期投資を心がけることも大切です。