2025年1月、厚生労働省は2025年度の年金額を、前年度より1.9%引き上げることを公表しました。
年金は2ヶ月に1度支給され、次の年金支給日は4月15日です。
年金額は3年連続のプラス改定となりましたが、「マクロ経済スライド」によって物価上昇率を下回る改定率となり、実質的に目減りしているという見方もあります。
また、シニアの多くは、老齢年金からの天引きで税や社会保険料を支払っています。
今回は現代シニアが受給している厚生年金の平均額や年金から天引きされるお金について解説します。
1. 【一覧表】厚生年金の平均受給額は「約14万円」
まずは、厚生年金の平均受給額と受給割合を一覧にして確認していきます。
1.1 「厚生年金」の平均月額はいくら?
〈全体〉平均年金月額:14万6429円
- 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
- 〈女性〉平均年金月額:10万7200円
※上記の厚生年金額には、国民年金部分を含む
厚生労働省年金局が発表したデータによると、厚生年金の平均月額は14万6429円です。
ただし、これは「額面の金額」であり、この金額をそのまま受け取るわけではありません。