揺るぎない一足

時代によって変化していく流行、歳を重ねるごとに変わっていく服装の好み。その時々でトレンドを柔軟に取り入れるのも、もちろん良いのですが、男ならば、いつ何時でも履けるような“上質な革靴”を持っておきたいところ。

そこで今回は、ショップスタッフがおすすめする「とびっきり上質な革靴」をご紹介。機会があれば買っておきたい一生モノ。チェックしておきましょう。

受け継がれて100年のスペック

1919年創業の老舗レザーシューズメーカー『PARABOOT』の顔として知られる「CHAMBORD」。耐久・耐水性に優れたノルウェイジャン製法で製作された一足は、悪天候を物ともしない万能型です。

自社開発されたオリジナルのラバーソールはグリップ力があり、濡れた地面でスリップしない出来。元は登山靴メーカーということもあって、そのあたりはさすがと言えるもの。困った時の一足として持っておきたい一足です。

ノーサンプトン最後の実力メーカー

「靴の聖地ノーサンプトン最後の実力メーカー」とも評される『SANDERS』のダービーシューズ。ミリタリーシューズのアーカイブをベースに、木型から企画された日本限定のラインナップのひとつ。

同ブランドの魅力といえば、この無骨さと上品さが同居したデザイン。羽根とトゥ部分にはトリプルステッチを、ソールはグリップ力のあるコマンドソールと、ミリタリーらしい無骨な印象。それでいて、光沢のあるアッパーレザー。大人の男にぴったりな一足です。

見れば分かる丁寧な作り

丁寧な手仕事による品質の高さが魅力の『CROCKETT&JONES』からは、こちらのタッセルローファーをピックアップ。アッパーにブラウンのスウェードを使っているため、これからの季節に最適です。

ラストには日本人の足型を考慮した「375」を採用。かかと廻りやアーチ部分のサイズを従来より狭めており、抜群のホールド感を味わえます。丸みのあるフォルムで、柔和なイメージもこれまた良し。

作り込みに妥協なし

“あなたの為の靴”を信念とする国産シューズブランド『CALMANTHOLOGY』の一足は、クオーターから繋がる一本の羽根ラインが、クラシカルな雰囲気を漂わせています。

また、フランスの最高峰・デュプイ社のサドルカーフを使用しているので、エイジング後のシワ自体も美しく見えるのが特徴。洗練された端正なルックスは、コーデを格上げしてくれること間違いなし。妥協のない国産の革靴が気になる方は、ぜひ。

あとがき

革靴はスニーカーと違い、履けば履くほど足に馴染んできます。さらにこまめにケアすれば、末永く愛用できるのはもちろん、艶も増すもの。革靴はちょっと見栄を張って、いいものを買うぐらいがいいですよ。

FACY