4. 【65歳以上の無職夫婦世帯】国民年金・厚生年金、月額どのくらい？
公的年金は年度ごとに見直しがおこなわれます。2025年度の年金額は、次のとおり1.9％の増額となることが公表されました。
4.1 2025年度の年金額は「1.9%の引き上げ決定」
- 国民年金（老齢基礎年金（満額））：6万9308円（1人分※1）
- 厚生年金：23万2784円（夫婦2人分※2）
※1昭和31年４月１日以前生まれの方の老齢基礎年金（満額１人分）は、月額6万9108円（対前年度比＋1300円）です。
※2男性の平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）45万5000円）で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と２人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準です。
ただし上記はあくまでも「年金例」。実際の受給額は現役時代の年金加入状況により人それぞれです。実際にはどの程度受給できているのでしょうか？
5. 【65歳以上の無職夫婦世帯】国民年金・厚生年金、いまのシニアは月額いくら受給してる？
厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、65歳以上の平均年金月額は、国民年金（老齢基礎年金）のみの受給権者は5万円台、厚生年金（国民年金部分を含む）の受給権者は14万円台～16万円台でした。
また、60歳以上の全受給権者の平均年金月額は、国民年金（老齢基礎年金）で5万7584円、厚生年金保険（国民年金部分を含む）で14万6429円です。
細かく見ると、国民年金のみを受け取る場合は男女ともに5万円台ですが、厚生年金を受け取る場合は男性16万円台、女性10万円台と差があります。
また、国民年金・厚生年金ともに、現役時代の年金加入状況によって老後の年金額は人それぞれとなります。年金加入状況や年金見込み額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認できるので活用してみましょう。
65歳以上の貯蓄と年金事情について眺めたあとは、シニア世代の家計収支についても触れていきます。
