日本は長く続いたデフレ期を脱却してインフレ時代に突入しました。モノの値段が大幅に上昇して生活に変化がある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
特に今月、10月は飲食料品の値上げ品目数が今年2番目に多い月となっており、家計への影響を心配される方もいるでしょう。
筆者はFPとして業務を行っています。お客様には年金生活者の方もいらっしゃいますが、物価の上昇によって「年金だけでは生活ができない」というご相談を頂くこともあります。
2019年から年金を含めた所得が一定以下の方に向けて、政府は「年金生活者支援給付金」という給付金制度を開始しています。
今回は「年金生活者支援給付金」について対象者や制度内容を解説をしていきます。
1. 年金生活者支援給付金とは?2カ月に一度支給される給付金
年金生活者支援給付金は、年金に上乗せして支給される給付金で、以下の3種類があります。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
「老齢・障害・遺族」、それぞれの基礎年金を受給中の人が、公的年金を含めても所得が一定基準以下となる場合に、2カ月に一度、受け取ることができるものです。