4. 【国民年金・厚生年金】2025年度の年金額例はいくら?

シニア世代が受け取る年金額は、現役世代の賃金や物価の変動を反映させるために毎年見直しが行われます。

2025年度の年金額は、2024年度に比べて1.9%の増額が決定しています。

2025年度の年金額は、国民年金が満額で6万9308円、厚生年金が標準的な夫婦で合計23万2784円となります。

ここでいう「標準的な夫婦」とは、一方が平均的な収入(賞与含む月額換算で45万5000円)を得て40年間勤務し、もう一方が扶養される形の夫婦を指しており、この場合、夫婦は「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金」を受け取ることができます。

しかし、最近では共働きの家庭が増えており、従来のモデルでは当てはまらない方も多いかもしれません。

そこで厚生労働省が示した資料「多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方について」に基づき、働き方による様々なモデル年金額を紹介していきます。

①男性で厚年期間が39.8年、収入が50万9000円:17万3457円 (厚生年金10万4786円、基礎年金相当6万8671円)
②男性で厚年期間が7.6年、収入が36万4000円:6万2344円(厚生年金1万4335円、基礎年金相当4万8008円)
③女性で厚年期間が33.4年、収入が35万6000円:13万2117円(厚生年金6万1551円、基礎年金相当7万566円)
④女性で厚年期間が6.5年、収入が25万1000円:6万636円 (厚生年金8485円、基礎年金相当5万2151円)
⑤女性で厚年期間が6.7年、収入が26万3000円:7万6810円 (厚生年金9056円、基礎年金相当6万7754円)

老後に受け取る年金額は、共働き世帯と片働き世帯で異なるだけでなく、月々の収入額にも大きな影響を受けます。

自分の実際の年金額をより正確に把握したい場合は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を活用して、個別の状況に基づいた情報を確認することをおすすめします。