3. 厚生年金の平均受給額はいくら?

厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、厚生年金の平均受給額を見ていきましょう。

厚生年金の月額(平均と1万円刻み)

厚生年金の月額(平均と1万円刻み)

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

3.1 厚生年金の平均年金月額※国民年金部分を含む

〈全体〉平均年金月額:14万6429円

  • 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万7200円

厚生年金(国民年金を含む)の全体の平均額は14万円台です。

男女別に見ると、男性は全体の平均額より約2万円多く、女性は男性より約6万円少ないです。

この差の一因として、男女の賃金差があります。

厚生労働省のデータによると、男性の賃金に対する女性の賃金の割合は69.5%で、女性の賃金は明らかに男性より低いことが示されています。

男性の賃金に対する「女性の賃金の割合」

出所:厚生労働省「男女の賃金の差異の情報公表状況(令和6年1月19日時点)」

全労働者のデータでは男性の賃金に対する女性の賃金の割合は69.5%で、女性は明らかに男性より賃金が低いことがわかりますね。

公的年金は、現役時代の収入や年金保険の加入期間によって受給額が異なります。基本的に収入が多く、加入期間が長いほど受給額が増える仕組みです。

このような賃金差が、男女の厚生年金額にも大きな影響を与えているのでしょう。

次に、自営業者や専業主婦(主夫)が加入する国民年金の平均額について見ていきます。