3. 所得控除を受けるために必要な手続き
iDeCoで拠出した掛金は、全額が所得控除の対象になりますが、適用するには手続きが必要です。
3.1 年末調整の場合
会社員や公務員は、一般的に勤務先で年末調整をする方が多いです。勤務先から必要書類を受け取った際に、次のような方法で申告します。
- 国民年金基金連合会から「小規模企業共済等掛金払込証明書」が送付される
- 勤務先から渡された「給与所得者の保険料控除申告書」に必要事項を記入する
- 「給与所得者の保険料控除申告書」に「小規模企業共済等掛金払込証明書」を添付して提出する
3.2 確定申告の場合
自営業や個人事業主、会社員で年末調整を行わなかった方などは、確定申告の際に申告します。手続きの流れは以下の通りです。
- 国民年金基金連合会から「小規模企業共済等掛金払込証明書」が送付される
- 「確定申告書」に払込金額を記入する
- 「確定申告書」に「小規模企業共済等掛金払込証明書」を添付して税務署に提出する
小規模企業共済等掛金払込証明書」は、例年10月ごろに国民年金基金連合会から郵送されます。「給与所得者の保険料控除申告書」や「確定申告書」に添付して提出する必要があるため、紛失しないよう保管しましょう。
4. まとめにかえて
iDeCoは、老後資金の準備ができるだけでなく、節税対策が取れるというメリットがあります。ただし、掛金の上限額や所得控除を受けられる金額は職業により異なるため、自分が該当する金額を確認して下さい。
iDeCoの掛金の全額は所得控除の対象になるため、年末調整や確定申告で忘れずに申告しましょう。
参考資料
木内 菜穂子