2024年1月から始まった新NISAは、2024年9月末時点で買付額が約13兆7932億円に達し、2024年6月末時点での買付額約10兆1341億円から36.1%増加しています。

世代別でみると、NISA口座利用で最も多いのは、約2兆9260億円で全体の21.2%を占めている50歳代です。

本記事では、NISAの基本や、50歳から積立投資を毎月5万円で20年間運用した場合の金利別シミュレーションを紹介します。

1. NISAについて

NISAとは、2014年1月にスタートした少額投資非課税制度で、少額から投資をおこなう方のためにスタートしています。

2024年1月より新制度として新NISAが開始しました。

まずは新NISA制度の特徴やポイントを紹介します。

1.1 新NISAは運用益が非課税

新NISAで投資した金融商品から得られる運用益は、非課税です。

通常は、株式や投資信託などの金融商品に投資をすると、売却して得た運用益や受け取った配当に対して、税率20.315%の税金がかかります。

【写真全5枚】1枚目/NISA制度の仕組み。写真後半では「毎月5万円」を20年間積立投資した場合のシミュレーション結果を掲載1/5

NISA制度の仕組み

出所:金融庁「NISAを知る」

たとえば、通常は100万円の運用益がある場合でも、20万3150円の税金が差し引かれ、手元に残るのは79万6850円です。

新NISAで運用すると、運用益が非課税のため税金は差し引かれることなく、手元には運用益の100万円がそのまま残ります。

ただし、新NISAでは運用できる上限金額が決まっています。

1.2 新NISAの非課税保有限度額は最大1800万円

新NISAは非課税保有限度額が、最大1800万円です。

成長投資枠のみでの運用は1200万円で、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能です。

つみたて投資枠と成長投資枠の比較2/5

つみたて投資枠と成長投資枠の比較

出所:金融庁「NISAを知る」

【新NISAのポイント】

  • 非課税保有期間:無制限
  • つみたて投資枠と成長投資枠の併用:可能
  • 非課税保有限度額の再利用:可能(翌年以降※)

※再利用できる非課税保有限度額は、その年の年間投資枠に上乗せされるわけではありません。

【つみたて投資枠】

  • 年間投資枠:120万円
  • 非課税保有限度額:1800万円(成長投資枠との併用可能)
  • 投資対象商品:長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託

【成長投資枠】

  • 年間投資枠:240万円
  • 非課税保有限度額:1200万円(つみたて投資枠と併用すると最大1800万円)
  • 投資対象商品:上場株式・投資信託等

つみたて投資枠を活用すると、毎月10万円の積立投資が可能となり、家計状況を見ながら幅広い金額の範囲内での資産運用ができるようになりました。

NISAを利用するためには、銀行や証券会社などでNISA口座の開設が必要です。

2. 【毎月5万円×20年間】1・3・5%の想定利回り別でNISAシミュレーション

ここでは、金融庁「つみたてシミュレーター」を利用して、毎月5万円を20年間運用した場合の想定利回り別で将来の運用資産額をシミュレーションします。

2.1 【毎月5万円×20年間×想定利回り1%】運用シミュレーション

毎月5万円を20年間、想定利回り1%で運用すると、将来の運用資産額は1328万円です。

毎月5万円を20年間、想定利回り1%で運用した場合3/5

毎月5万円を20年間、想定利回り1%で運用した場合

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」より筆者作成

【毎月5万円×20年間×想定利回り1%】

  • 元本:1200万円
  • 運用収益:128万円
  • 将来の運用資産額:1328万円

想定利回りが1%のため、運用収益は128万円ですが、国内債券を含む投資信託での運用も可能な年率です。

投資に関してリスク許容度の低い方は、まずは想定利回り1%前後を目指して始めてみるのもいいでしょう。

2.2 【毎月5万円×20年間×想定利回り3%】運用シミュレーション

毎月5万円を20年間、想定利回り3%で運用すると、将来の運用資産額は1642万円です。

毎月5万円を20年間、想定利回り3%で運用した場合4/5

毎月5万円を20年間、想定利回り3%で運用した場合

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」より筆者作成

【毎月5万円×20年間×想定利回り3%】

  • 元本:1200万円
  • 運用収益:442万円
  • 将来の運用資産額:1642万円

想定利回り3%は、購入できる投資信託の幅も広がります。

国内や海外、投資方針、運用会社、販売会社の取扱い銘柄について投資信託や証券会社のホームページなどでチェックして、自分に合った商品を選びましょう。

2.3 【毎月5万円×20年間×想定利回り5%】運用シミュレーション

毎月5万円を20年間、想定利回り5%の運用で、将来の運用資産額は2055万円になります。

毎月5万円を20年間、想定利回り5%で運用した場合5/5

毎月5万円を20年間、想定利回り5%で運用した場合

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」より筆者作成

【毎月5万円×20年間×想定利回り5%】

  • 元本:1200万円
  • 運用収益:855万円
  • 将来の運用資産額:2055万円

想定利回りが高ければ高いほど資産は増えるため、運用シミュレーションをみると利回りが高い商品を選べば良いと考えがちです。

しかし、運用益(リターン)が多いということは、収益の振れ幅(リスク)も大きくなるこは忘れないようにしましょう。

リターンが大きく運用益が増える可能性もある一方で、大きな損失がでる可能性があります。

資産運用する際は、リスクとリターンのバランスをみながら商品を選びましょう。

3. 50歳からでも老後資金を準備できる

新NISAを活用すると、非課税で資産運用ができ効率的に資産を増やせる可能性があります。

50歳からでも、老後資金の準備は可能です。

短期的な市場の変動に一喜一憂することなく、長期的な運用を目指していきましょう。

ただし、資産運用にはリスクが伴います。

新聞やニュース、金融商品の公式ホームページなどから情報収集をして、運用商品を選びましょう。

参考資料