みんなは厚生年金や国民年金をいくら受給しているものなのでしょうか。
今回は、厚生労働省から2024年12月末に公表された「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、平均的な年金受給額をご紹介します。
60歳代・70歳代・80歳代・90歳以上という年代別とともに、全体の平均額も確認してみましょう。
1. 公的年金「厚生年金・国民年金」のしくみをわかりやすく整理
日本の公的年金には「厚生年金・国民年金」があり、図のように2階建て構造となっています。
1.1 国民年金（1階部分：基礎年金）
国民年金には、原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員が加入します。
保険料は一律で、納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まるという仕組みです。
1.2 厚生年金（2階部分）
厚生年金には、国民年金加入者のうち「公務員や会社員など」の第2号被保険者が加入します。
収入に応じた保険料（上限あり）を支払い、加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まるという仕組みです。
さらに、この上の部分として私的年金があります。企業年金やiDeCo、個人年金保険などを活用して、3階～4階部分を備える人もいますね。
では、国民年金や厚生年金の平均額はいくらなのでしょうか。
