3. 新NISAで積立投資「初心者が気を付けたい注意点」2選

ここからは初心者が積立投資で気を付けたいことをご紹介します。

3.1 暴落時の行動を前もって考える

リーマンショックやコロナショックのように、世界情勢などによる影響で株価が暴落する局面はこれまで何度も訪れています。

投資をする以上、市場が暴落する可能性は避けられないため、慌てて売却するなど突発的な判断で損をしたり後悔したりすることがないよう、暴落したときの行動を前もって決めておくことは大切です。

暴落時の行動を考えるためには、積立投資の特徴を知っておくことが大切でしょう。

毎月一定額を買い付ける積立投資では、価格が高いときには少なく、低いときには多く買うことで購入単価が平準化されるという特徴があります。

また、金融庁「NISA 早わかりガイドブック」によれば、1989年以降毎月同じ金額ずつ国内外の株式と債券に積立投資を行い、5年間と20年間保有した場合についての年間収益率を計算した図によると、保有期間5年では元本割れの局面もありましたが、20年では元本割れがありませんでした。

長期投資の運用成果の例

損益

出所:金融庁「NISA 早わかりガイドブック」

もちろん上記の図は過去のことであり、今後どうなるかはわかりませんが、長期間運用を続けることでリスクを軽減できる場合もあります。

このように積立投資の特徴をふまえた上で、保有する商品の投資対象なども見ながら、暴落時の行動を決めておくことが大切でしょう。