4. 低年金になる3つの理由

低年金になる理由として、厚生年金への加入期間が短い、保険料の未納期間があるといった点が挙げられます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

4.1 1.厚生年金への加入期間が短い・保険料の未納期間がある

厚生年金の年金額は、基本的に「保険料を納めた期間(加入期間)」や「納めた保険料の額」によって計算されます。

未納期間が長かったり、加入期間がそもそも短かったりすると、年金受給額は当然少なくなります。

特に、フリーランスや自営業で収入が不安定な時期に未納が続いた場合や、会社員でも厚生年金ではなく国民年金のみ(短時間勤務で厚生年金に入っていないなど)の期間が長い場合などに低年金となってしまう可能性があるでしょう。

裏を返せば、会社員や公務員として厚生年金に加入する期間が長いほど、受給額が大きくなります。

パートやアルバイトの場合でも、一定の条件(週の労働時間・収入等)を満たせば厚生年金に加入できるケースもあるため、勤務先に相談してみましょう。

また、未納保険料がある場合は「追納」を行い、可能な限り将来の受給額を増やすことが大切です。

4.2 2.収入が低く「標準報酬月額」が小さい

厚生年金の場合、年金額は「標準報酬月額」から算出される報酬比例部分が大きな割合を占めます。

収入が低い場合や、短時間勤務(パート・アルバイトなど)で標準報酬月額が小さい場合は、その分報酬比例の年金額が少なくなります。

そのため、働き方を見直して社会保険適用の条件を満たすことや、スキルアップや転職による収入アップを目指すことが重要です。

収入アップが難しい場合は、個人型確定拠出年金(iDeCo)や個人年金保険などに加入し、公的年金に上乗せする形で積み立てるのも有効です。