2月14日は年金支給日。今年初の年金支給とあり、心待ちにしている方も多いでしょう。
年金は老後の生活費の柱ですが、現役世代の方は「いくら貰えるのかわからない」「老後の生活費が想像できない」方もいます。
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によれば、一般労働者の賃金は全体平均で33万200円(※賃金とは調査実施年6月分の所定内給与額の平均)。
一方で、会社員の方が加入する厚生年金の平均月額は厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると平均14万6429円。年金受給額は加入状況により個人差がありますが、現役時代より年金収入が大きく下がる人もいるでしょう。
今回は公的年金の仕組みと、主に厚生年金に視点をあてて年金一覧表を確認した後、月額30万円受給できる人の割合を確認します。
1. 公的年金制度「厚生年金と国民年金」の仕組み
まずは公的年金の仕組みを確認しましょう。
日本の公的年金は、国民年金と厚生年金の2階建てです。
1.1 国民年金(老齢基礎年金)
国民年金は日本に住む20歳から60歳未満の全ての人が原則として加入し、一律の保険料(年度ごとに改定)を納めます。
40年間すべて納付すれば老後に満額の国民年金を受給できます。
1.2 厚生年金(老齢厚生年金)
会社員や公務員などは、国民年金の上乗せして厚生年金にも加入します。
厚生年金の保険料は給与や賞与などの報酬に応じて決定されます(上限あり)。そのため厚生年金は個人差が大きく、将来の受給額の予測がつきにくいでしょう。
ねんきんネットやねんきん定期便を利用して、将来の受給額目安を確認することが重要です。