1.2 スキミング・クレジットカードの偽造

スキミングとは、ATMのカード挿入口や加盟店で使用される決済端末に「スキマ―」という装置を仕掛けて、カード情報をこっそり抜き取り、偽のカードを作成して不正に使用する手口のことです。

クレジットカードは手元にあるままなので、被害に遭ったことに気づきにくいことが多いです。

最近は、カードに直接触れなくても、近づけるだけでクレジットカード情報を盗めるタイプの機器も出てきています。

1.3 偽サイトでのインターネットショッピング

偽または架空のオンラインショップで架空の商品を販売し、クレジットカード情報を入力させて盗み出す手口もあります。

カード決済をしても商品は届かないことがほとんどで、届いたとしても換金不能な粗悪品で、カード情報だけが流出し悪用されてしまいます。

インターネットショッピングをする際には、以下の点に注意してください。

  • 日本語が不自然である
  • 商品の価格が極端に安い
  • 企業名が存在しない
  • 問い合わせ先がない

少しでも怪しい点がある場合は、簡単にカード情報を入力しないようにしましょう。

1.4 なりすまし

なりすましとは、不正な方法で得たカード情報をもとに、本人になりすまして不正利用する手口のことをいいます。スキミングやフィッシングなどでカード情報が流出してしまうと、なりすましの被害に遭う可能性が高くなります。

インターネット取引は、クレジットカードの現物が不要で、カード番号と有効期限があれば決済可能です。そのため、なりすましは主にインターネットショッピングで利用されることが多いです。ただし、実店舗のカード決済端末でタッチ決済により犯行が行われることもあります。

1.5 紛失や盗難

クレジットカードを紛失したり盗難に遭ったりして、入手した悪用者に不正利用されるリスクもあります。

お酒を飲み泥酔状態で意識のない人などをターゲットとし、介抱するために近づき、財布からクレジットカードを盗取する手口や、車を壊し、車中に置いたままにしてあるバッグ等を盗む手口などがあります。