2. 品川区のシニア向け補助を紹介
国だけでなく、自治体も独自でシニア向けの補助事業を行っているところがあります。
たとえば、品川区では「高齢者補聴器購入費助成事業」を行っています。加齢により聴力機能が低下した高齢者に対して、補聴器の購入に要する費用のうち3万5000円を上限に助成しています。
なお、具体的な要件は以下のとおりです。
- 区内に住所を有する満65歳以上の方
- 聴覚障害による身体障害者手帳の対象とならない方
- 耳鼻咽喉科の医師から本事業の基準を満たす証明を受けた方
2.1 <基準>
- 両耳が40デシベル以上70デシベル未満(中等度難聴)と診断された方
- その他、医師から補聴器装用の必要性が認められた方
今回は品川区の例を取り上げましたが、ほかの自治体でもさまざまな補助事業を行っています。自治体のホームページや、広報などに目を通してみるとよいでしょう。
3. まとめにかえて
国や自治体では、シニアの生活を補助する事業を行っています。申請するだけで経済的な支援を受けられ、生活の実益につながります。
「知らなかった」というだけで損をしてしまう事態を防ぐためにも、ぜひ利用できそうな給付金や補助金制度を検索してみてください。
参考資料
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度」について」
- 日本年金機構「加給年金額と振替加算」
- ハローワークインターネットサービス「雇用継続給付」
- 厚生労働省「離職されたみなさまへ<高年齢求職者給付金のご案内>」
- 厚生労働省「介護保険における住宅改修」
- 品川区「高齢者補聴器購入費助成事業」
柴田 充輝