2024年12月20日、金融庁は、9月末のNISA口座数が6月末から3.4%増の約2508万口座になったと発表しました。
年代別では6月末からの増加率はどの程度変化があったのでしょうか。
20~60歳代で見ると以下の増加率となっており、20代が4.7%増と最も高く、287万口座にまで達しました。
- 20歳代 4.7%
- 30歳代 3.5%
- 40歳代 3.3%
- 50歳代 4.4%
- 60歳代 3.3%
このように各世代でNISA口座数は伸び続けていますが、一方で、今年は口座開設を見送った方もいるかもしれません。
「本当に新NISAを活用して資産形成ができるのだろうか」「どのくらいの目標を立てるべきか」など、具体的なイメージがつかないことが不安の原因となっている場合もあるでしょう。
そこで今回は、新NISAで投資した場合の運用結果について、いくつかのケースを例にご紹介します。新NISAの仕組みも改めて解説します。
※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは何か?投資家のメリットとは?
そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。
1.1 新NISAとは何か
2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。
では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。
それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。
ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。