2月14日は年金支給日！老齢年金の手取り額と額面の違い、厚生年金・国民年金から天引きされるお金とは？年金の支給額だけじゃない！老齢年金に隠れた盲点、天引きされるお金と知っておきたいポイントを徹底解説

3. 厚生年金・国民年金《令和シニアの平均額》みんなはいくらもらっているのか

全体・男女別：国民年金・厚生年金の平均受給月額（一覧表）

さいごに、令和のシニア世代が受け取る老齢年金の平均月額をご紹介したあと、公的年金の基本もおさらいしておきましょう。

厚生労働省「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金と厚生年金の平均受給額は、それぞれ下記のとおりです。

男女全体平均月額：5万6316円

男女全体平均月額：14万3973円

「日本の年金制度は2階建て」など呼ばれます。これは、1階部分に当たる「国民年金（基礎年金）」と2階部分に当たる「厚生年金」から構成されるためです。

日本の公的年金制度は「2階建て」

出所：日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

国民年金（基礎年金）の加入対象は、原則国内に住む20歳～60歳未満の全ての人。会社員や公務員などのサラリーマンは、国民年金に上乗せする形で厚生年金に加入します。

老後に受け取る年金は、厚生年金加入月数が全くない人は「国民年金のみ」。厚生年金加入期間がある人は「国民年金＋厚生年金」です。現役時代働き方や立場により、老齢年金の水準に差が出ることになります。

また、現役時代の年金保険料納付実績により、国民年金を受け取る人同士、厚生年金を受け取る人同士でも年金額に個人差が出ます。

ご自身の年金加入状況や年金見込み額は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」把握しておきましょう。

厚生年金の被保険者は第1号～第4号に区分されています。本記事では民間企業などに勤めていた人が受け取る「厚生年金保険（第1号）」の年金月額を紹介しています。

厚生年金の被保険者区分