4. 【ご参考】年金に関する「よくある質問」を解説

公的年金制度とは

ハートをもつ手

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国民健康保険について、良く読まれた記事を3本ご紹介しました。

保険料上限のニュースが気になる方も多いでしょう。影響がある人は主に年収が高い人になりますが、社会保険料が全体的に上昇傾向にあるため、負担に感じる方も多いです。

また、年金への影響はだれもが気になるところではないでしょうか。

保険料が年金から天引きされる点だけでなく、制度自体もよくわからないという声が届きます。

最後に編集部より、公的年金に関する参考情報をご紹介します。

4.1 年金の仕組みとは?

まず、日本の公的年金は1階の「国民年金」、その上の「厚生年金」があり、その構造上「2階建て」と呼ばれることがあります。

国民年金

国民年金は、20歳から60歳未満の全員が加入対象となっています。

自営業やフリーランスの方などは国民年金のみに加入し、毎月決まった金額を支払います。いわば、年金の基礎部分ですね。

厚生年金

厚生年金は、会社員や公務員の方が加入対象となり、国民年金に上乗せして加入します。こちらは収入に応じて保険料が変わるので、もらえる年金額も収入の影響が大きくなってきます。

そのため、個人差が出やすいという特徴があるのです。

4.2 年金「繰下げ受給」とは?

通常、年金は65歳からもらうものですが、「まだ働けるし、今すぐ必要じゃない」という方には「繰下げ受給」という選択肢があります。簡単に言うと、年金の受け取りを後回しにして、もらう額を増やす方法です。

繰下げ受給でもらえる増額率の一覧表

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出所:日本年金機構「年金の繰下げ受給」

たとえば、65歳で受け取る予定を75歳まで繰り下げると、年金額が84%も増えます。

もし健康で他にも収入源があるなら、繰下げ受給を検討してみる価値は十分にあるでしょう。

ただし、その分税金や保険料の負担が大きくなることや、加給年金に影響があることなど、デメリットもしっかり知っておきましょう。