3. 50歳代はNISAでの買付額が全年代で最多!
50歳代はNISA(旧NISA・新NISA)の買付額が全年代で最多となっています。
40歳代・50歳代。老後を強く意識し始める年代です。
この年代から、NISA制度を活用した資産運用を始める人もいるでしょう。
3.1 《年代別》NISA買付額
金融庁が公表しているNISA口座の利用状況に関する調査結果によると、2024年6月末時点のNISA買付額は、50歳代が2兆1130憶3395万円で全体の29.90%を占めています。
次に40歳代で2兆397億8935万円(20.10%)。以降、60歳代、30歳代、70歳代と続きます。
投資枠(成長投資枠・つみたて投資枠)ごとの年代別の買付額は次のとおり。
3.2 《年代別》成長投資枠の買付額
成長投資枠は50歳代が20.70%を占めており、全年代で最多となっています。以降、60歳代の20.60%、40歳代の18.70%、70歳代の15.70%と続きます。
3.3 《年代別》つみたて投資枠の買付額
つみたて投資枠は40歳代の25.20%が最多に。以降、30歳代が25.00%、50歳代が21.40%、60歳代が12.00%と続きます。
4. まとめにかえて
本記事では、50歳代(50~59歳)から、新NISAを活用して年金受給開始年齢である65歳までに資産をどのくらい作れるのかをシミュレーションしました。
また、50歳代の単身世帯・二人以上世帯の貯蓄額についても細かく確認しました。
現時点で貯蓄が少ない世帯は、少しピッチをあげて貯蓄を進めていきたいですね。しかし、収入が思うように増えないなか、物価上昇が続き、貯蓄どころか毎月の家計のやりくりが難しい世帯も少なくないでしょう。
緊急予備資金(生活費の3~6カ月分程度)をのぞき、ある程度の余裕資金ができたら新NISAを活用した資産運用で老後資金の準備を検討してみることをおすすめします。
参考資料
- 金融庁「つみたてシミュレーター」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
- 金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について 2024年6月末時点(令和6年9月17日公表)
和田 直子