2.2 長期投資のメリットは複利効果が得られること

複利とは、投資や預金などで得た収益を元本に加えて再投資し、その合計額をもとに得られる利益を「複利」と呼びます。

長期間の投資を上手に活用することで、安定した運用益の確保が期待できます。

長期投資の効果

長期投資の効果

出所:金融庁「資産形成の基本」

例えば、毎月1万円を想定利回り(年率)3%で20年間と40年間で運用した場合を比較してみましょう。

20年間運用した場合、元本240万円が約330万円となります。

次に、40年間毎月1万円を想定利回り(年率3%)で運用した場合、元本480万円が約930万円となります。

このように、時間を味方につけることで、資産を大きく増やせる可能性があります。

3. 老後資金の準備は早く始めましょう

本記事では、新NISAの基本的な仕組みや、毎月5万円を30年間積立投資した場合を想定利回り別にシミュレーションしました。

新NISAや資産運用の長期間にわたる積立投資は、複利効果で運用収益が大きくなることが期待できます。

老後資金の準備は、早めに取り掛かり、老後の生活に不安が軽減できるようにしていきましょう。

ただし、投資は必ず運用益が出るとは限りません。

世界情勢や企業の業績、金融商品の内訳などにより、思わぬリスクが発生することもあります。

新聞や企業のホームページなどで情報収集して、リスク許容度の範囲内で運用をしましょう。

参考資料

円城 美由紀