あなたは、「年金生活者支援給付金」という制度を聞いたことありますか?

まだ知らない方も多いかもしれませんが、これは2019年に始まった制度なんです。

ポイントは、年金額が一定以下の場合、上乗せで支給される仕組みということ。でも、実は申請が必要なので、自分が対象かどうか、申請の方法などを知っておくのが大事です。

そこで今回は、この制度について詳しく解説していきます。

さらに、今の60代から90代の方が実際にどれくらいの年金を受け取っているのかもチェックしていきます。

老後のお金の計画に役立つ情報、ぜひチェックしてみてください。

1. 9月から「年金生活者支援給付金請求書」が順次送付。どんな人が対象?

まずは「年金生活者支援給付金」の一つである「老齢年金生活者支援給付金」の具体的な対象者を確認していきましょう。

【写真全4枚】1枚目/年金生活者支援給付金制度について、2枚目/年金生活者支援給付金の給付基準額一覧表

年金生活者支援給付金制度について

出所:厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」

1.1 「老齢年金生活者支援給付金」の対象者はどんな人?

  • 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
  • 同一世帯の全員が市町村民税非課税
  • 前年の公的年金等の収入金額※1とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は88万9300円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は88万7700円以下※2である。

    ※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は含まれません。
    ※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で78万9300円を超え88万9300円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で78万7700円を超え88万7700円以下である方には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。

上記すべての条件に該当する人が、「老齢年金生活者支援給付金」の対象になります。

では次に、「老齢年金生活者支援給付金」の具体的な支給額の早見表をチェックしましょう。