2. 4つの県の「マグロの漁獲量」を比較すると…
農林水産省が公表している「令和4年漁業・養殖業生産統計」によると、日本で一番マグロ類(クロマグロ、ミナミマグロ、ビンナガ、メバチ、キハダ、その他マグロ類)の漁獲量が多い都道府県は、静岡県です。気になる漁獲量は、2万900トン(2023年)となっています。
静岡県のマグロは、遠洋の延縄やまき縄などで漁獲し、急速冷凍。県内にある清水・焼津の港で水揚げされます。近海でも一本釣りなどで漁獲され、生の状態で流通しています。ちなみに静岡県は、缶詰(ツナ缶)の生産量も全国47都道府県で1位となっています。
静岡県に次いでマグロの漁獲量が多いのは、宮城県の1万7200トン。宮城県は主要漁場である三陸沖から近く、新鮮な生マグロを水揚げできる産地です。
三番目は宮崎県の1万6500トン。アンケートで半数の人が選択した青森県は12位で3700トンでした。青森県は「大間マグロ」というブランドネームで全国に知れ渡っており、東京・豊洲市場(以前は築地市場)でのクロマグロの初競りも注目されています。
3. 静岡県の県内総生産は名目17兆5306億円
ここからは日本で一番「マグロの漁獲量」が多い静岡県について紹介します。
日本のほぼ中央に位置し、神奈川県、山梨県、長野県、愛知県と隣接している静岡県。南側は太平洋の遠州灘、駿河湾、相模灘に面し、北側は富士山をはじめとする3000メートル級の山々が連なっています。県面積は7255.48平方キロメートルです(出所:国土地理院「都道府県別面積の順位」)。
そんな静岡県の人口TOP3の都市は以下の通り(出所:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」)。
- 浜松市 78万8985人
- 静岡市 67万7736人
- 富士市 24万7887人
経済面を見てみると、2021年度の県内総生産は名目17兆5306億円。一人当たりの県民所得は331万4000円でした。
いかがでしょうか。今回は日本で一番「マグロの漁獲量」が多い都道府県について紹介しました。
3.1 調査概要
- 調査日:2024年12月10日
- 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
- クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
参考資料
- クロス・マーケティング QiQUMO
- 農林水産省「令和5年漁業・養殖業生産統計」
- 国土地理院「都道府県別面積の順位」
- 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
- 静岡県「令和3年度静岡県の県民経済計算(概要版)」
小野田 裕太