5.1 「税金の壁」「社会保険の壁」「配偶者手当の壁」それぞれの壁を確認しよう

パートタイムで働く人の収入が一定額を超えた場合に、どんな影響があるのかを整理していきます。

大きく3つの「壁」があります。

1.「税金の壁」

年収が100万円を超えると住民税がかかり、103万円を超えると所得税も発生します。

また、配偶者控除が減る一方、配偶者特別控除が適用される仕組みになっています。ただし、150万円や201万円を超えると控除額が少なくなります。

2.「社会保険の壁」

年収が106万円を超えると、健康保険や厚生年金の保険料を払う必要が出てきます。

さらに、130万円を超えると国民年金や国民健康保険の負担が発生する場合もあります。

3.「配偶者手当の壁」

企業によっては、103万円や130万円を基準に配偶者手当の支給を決めているところもあり、収入が基準を超えると支給されなくなることがあります。

年収の壁は税金の壁、社会保険の壁、配偶者手当の壁、それぞれに金額の壁がある

年収の壁の図

出所:厚生労働省「『年収の壁について知ろう』あなたにベストな働き方とは?」

参考資料

三石 由佳