筆者は普段、個人向けの資産運用アドバイザーとして活動していますが、多くのお客様から「将来、年金だけで生活できるか不安」という声をよく耳にします。中には「そもそも年金が将来もらえるのだろうか」と心配される方も少なくありません。  

このように不安が募る年金制度ですが、実は低年金の方を支援するために「年金生活者支援給付金」という制度が設けられています。  

この記事では、この年金生活者支援給付金の対象となる条件や支給基準額について詳しく解説していきます。  

さらに、記事の最後では、老後の生活資金を自分で準備するための方法についてもご紹介しています。将来に向けた備えを考えるために、ぜひ最後までご覧ください。

1. 年金に上乗せされる「年金生活者支援給付金」を知っていますか?

【写真1枚目】『「改定通知書」と「振込通知書」 (年金と年金生活者支援給付金受給者用︓大判はがきサイズ)』

(年金と年金生活者支援給付金受給者用︓大判はがきサイズ)』

出所:日本年金機構:「年金生活者支援給付金支給金額(改定)通知書」はどのような通知書ですか。

「年金生活者支援給付金」は、基礎年金を受給している方で、年金などの所得が一定以下の場合に支給されるお金です。

「定額減税」「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金(10万円/1世帯)」といった一時的な措置とは異なり、恒久的な制度です。受給要件を満たす限り公的年金に上乗せして継続的に受け取ることができます。

年金生活者支援給付金は、「老齢年金生活者支援給付金」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」の3種類。

今回は、年金生活者支援給付金の支給要件や支給額に関する情報を整理しました。