今年も残すところあとわずか。いよいよ年の瀬を迎える時期になりました。
「新NISA元年」としてスタートした2024年は、NISA界隈が大いに盛り上がりました。
一方で、マイナス金利解除による為替の乱高下、8月には株価の暴落もありました。投資ビギナーにとっては、このまま投資を続けてよいのか、悩んだ方も少なくないかもしれません。
投資で大切なことは、決して無理をせず、コツコツと分散投資を続けること。自分に合った適切な投資方法で、来年も上手に資産を作っていきたいものですね。
そこで今回は、新NISAを活用して、毎月5万円の積立投資をおこなう場合をシミュレーションしてみましょう。とくに、50歳の方が65歳までの15年間で、どのくらい資産が増やせるかについてお伝えします。さっそくみていきましょう。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは?メリットは?おさらい
2014年からスタートしたNISAは、英国の税制優遇制度である「ISA」をモデルとして作られた「少額非課税制度」です。ちなみにNISAの頭文字「N」は「NIPPON」を表しています。
NISA制度開始以降、数回の改正がありましたが、以前の制度内容を引き継ぎつつ、2024年に新たな制度として生まれ変わったのが現在のNISAです。
以前の制度よりも自由度が増したことで、投資家のさまざまなニーズに答えられるようになった点は、NISAを活用する上でのメリットといえるでしょう。
以下の図で、新NISAの特徴をおさらいしてみます。
【新NISAの主な特徴】
- 運用益が非課税
- つみたて投資枠の年間投資枠上限:120万円
- 成長投資枠の年間投資枠上限:240万円
- つみたて投資枠と成長投資枠は併用可能
- 非課税保有限度額:1800万円(内、成長投資枠1200万円)※枠の再利用可能
- つみたて投資枠の対象商品:長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
- 成長投資枠の対象商品:国内外株式、投資信託、ETF、REIT ※つみたて投資枠の投資信託も購入することも可能
とくに注目したいのは、つみたてNISAや一般NISAに存在した非課税期間や口座開設期間の期限が、新NISAでは撤廃されたことです。
新NISAでは非課税期間が無期限化、口座開設期間が恒久化されたため、18歳以上の方であれば、期限を気にすることなく投資ができるようになっています。