2.4 NG行動3.見栄をはるために浪費をする
NG行動3つ目は、見栄をはるために浪費することです。
見栄は、上限がありません。「自分より少しでも良い時計やバックを持っている人がいると気に入らない。」こんな考え方をしていては、いくらお金があっても足りないでしょう。
見栄を捨てれば、劇的に家計が改善するかもしれません。
3. 老後の生活も見据えよう
貯蓄ができない世帯は、老後を見据えていない場合が多いです。
老後にどのような暮らしを送りたいかを考えると、おのずとやるべき対策は見えてきます。
まずは、老後にどれくらい年金をもらえて、いくら生活費が必要なのかをシミュレーションしてみてください。たとえば、以下の条件で、現役時代の平均年収別にみた年金受給額をシミュレーションしてみましょう。
- 1973年生まれ
- 23歳から62歳まで会社員として勤務
- 65歳から年金受取を開始
シミュレーションの結果は以下のとおりです。
3.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)
平均年収 年金受給額の目安(額面)
- 200万円 月10万2000円
- 300万円 月12万円
- 400万円 月13万5000円
- 500万円 月15万4000円
- 600万円 月17万3000円
- 700万円 月18万8000円
- 800万円 月20万2000円
- 900万円 月22万3000円
- 1000万円 月22万5000円(※)
(※公的年金シミュレーターの年収上限である990万円で試算)
シミュレーションの結果、平均年収1000万円の会社員であれば、月22万5000円ほどの年金を受け取れることがわかりました。
妻が会社員経験のない専業主婦の場合、妻の年金は月に約6万8000円です。そのため、合計で月29万3000円の年金をもらえます。
月35万円が必要な場合、毎月5万7000円お金が不足する計算です。年間にすると68万4000円、10年間で684万円です。
このように具体的な数字でシミュレーションをすることで、貯蓄するべき金額は明確になるでしょう。ぜひ、老後に向けて一度夫婦で話し合う機会を設けてみてください。
参考資料
苛原 寛