「世帯年収1000万円」に憧れる人も多いのではないでしょうか。ただし、どんなに高収入でも貯蓄ができない世帯は意外と多いです。

本記事では、高所得貧乏な世帯がやりがちなNG行動を3つ紹介します。所得は高いけどお金が貯まらない世帯は、ぜひ参考にしてみてください。

1. 世帯年収1000万円でも貯金がない世帯はどれくらいあるのか

まずは、世帯年収1000万円あるのに貯蓄がゼロの世帯がどれくらいあるのか確認しましょう。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】令和5年調査結果」によると、世帯年収1000~1200万円の世帯の貯蓄額の分布は以下のとおりです。

【写真全3枚】1枚目/年収1000~1200万円世帯の貯蓄額分布、2枚目/一覧表「月5000円の固定費を削ることで貯蓄できる金額1~30年」1/3

年収1000~1200万円世帯の貯蓄額分布

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】令和5年調査結果」

1.1 世帯年収1000〜1200万円未満の人の貯蓄額

貯蓄額 割合

  • 非保有 11.5%
  • 100万円未満 3.2%
  • 100~200万円未満 4.4%
  • 200~300万円未満 2.8%
  • 300~400万円未満 2.8%
  • 400~500万円未満 3.2%
  • 500~700万円未満 4.8%
  • 700~1000万円未満 7.1%
  • 1000~1500万円未満 12.3%
  • 1500~2000万円未満 6.7%
  • 2000~3000万円未満 13.1%
  • 3000万円以上 26.2%
  • 無回答 2.0%

平均 2400万円
中央値 1280万円

貯蓄がゼロの世帯は11.5%もあります。世帯年収が1000万円を超えているのに、貯蓄ができない世帯があることに驚く人もいるのではないでしょうか。

ただし、貯蓄が3000万円以上ある世帯も26.2%います。そのため、同じ世帯年収でも貯蓄には大きな差があります。

2. 高所得貧乏のNG行動3選

高所得なのに貯蓄ができない世帯は何が問題なのでしょうか。

ここからは、高所得貧乏な世帯がやりがちなNG行動3つを確認しましょう。

2.1 NG行動1.お金の管理をしていない

NG行動1つ目は、お金の管理をしていないことです。

貯蓄ができない世帯は、家計簿の記録や毎月の収支の把握ができていない世帯が多いです。

そのため、入ったお金を無計画に使ってしまいます。

一方で、お金が貯まる世帯は収支を自分でコントロールするのが上手いです。月初めに、今月はいくらまでお金を使っていいというルールを決めています。

そのため、毎月確実に貯蓄ができ、お金が貯まっていきます。

2.2 NG行動2.固定費を気にしない

NG行動2つ目は、固定費を気にしないことです。

固定費が高いとお金を貯めるのは難しくなります。たとえば、スマホアプリのサブスク代やジム代、保険料、家賃、駐車場代などが代表的な固定費です。

これらを削減できれば、貯蓄がしやすい家計に改善できます。月5000円の固定費を削ることで貯蓄できる金額は以下のとおりです。

一覧表「月5000円の固定費を削ることで貯蓄できる金額1~30年」2/3

一覧表「月5000円の固定費を削ることで貯蓄できる金額1~30年」

出所:筆者作成

2.3 月5000円の固定費を削ることで貯蓄できる金額

経過年数 貯蓄額

  • 1年目 6万円
  • 3年目 18万円
  • 5年目 30万円
  • 10年目 60万円
  • 20年目 120万円
  • 30年目 180万円

30年間で180万円もの節約効果があります。固定費は一月でみるとそこまで大きくなくても、長い目で見ると与える影響は大きいです。

お金を貯めたい人は、ぜひ固定費を削減してみてください。

2.4 NG行動3.見栄をはるために浪費をする

NG行動3つ目は、見栄をはるために浪費することです。

見栄は、上限がありません。「自分より少しでも良い時計やバックを持っている人がいると気に入らない。」こんな考え方をしていては、いくらお金があっても足りないでしょう。

見栄を捨てれば、劇的に家計が改善するかもしれません。

3. 老後の生活も見据えよう

貯蓄ができない世帯は、老後を見据えていない場合が多いです。

老後にどのような暮らしを送りたいかを考えると、おのずとやるべき対策は見えてきます。

まずは、老後にどれくらい年金をもらえて、いくら生活費が必要なのかをシミュレーションしてみてください。たとえば、以下の条件で、現役時代の平均年収別にみた年金受給額をシミュレーションしてみましょう。

  • 1973年生まれ
  • 23歳から62歳まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受取を開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

平均年収ごとの目安年金受給額3/3

平均年収ごとの目安年金受給額

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成

3.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)

平均年収 年金受給額の目安(額面)

  • 200万円 月10万2000円
  • 300万円 月12万円
  • 400万円 月13万5000円
  • 500万円 月15万4000円
  • 600万円 月17万3000円
  • 700万円 月18万8000円
  • 800万円 月20万2000円
  • 900万円 月22万3000円
  • 1000万円 月22万5000円(※)

(※公的年金シミュレーターの年収上限である990万円で試算)

シミュレーションの結果、平均年収1000万円の会社員であれば、月22万5000円ほどの年金を受け取れることがわかりました。

妻が会社員経験のない専業主婦の場合、妻の年金は月に約6万8000円です。そのため、合計で月29万3000円の年金をもらえます。

月35万円が必要な場合、毎月5万7000円お金が不足する計算です。年間にすると68万4000円、10年間で684万円です。

このように具体的な数字でシミュレーションをすることで、貯蓄するべき金額は明確になるでしょう。ぜひ、老後に向けて一度夫婦で話し合う機会を設けてみてください。

参考資料