2024年から始まった新NISAも、制度開始からもうすぐ1年が経とうとしています。

新NISAをすでに始めている人もいれば、まだやり方がわからなかったりお金がなかったりといった理由から手を付けられていない人もいるでしょう。

では、新NISAをフル活用した場合、どれくらい資産を築けるのでしょうか。

本記事では、新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠をフル活用して積立投資を5年間続けた場合に築ける資産額をシミュレーションします。

運用利回り別にシミュレーションするので、参考にしてみてください。

1. 新NISAで投資をするメリットとは

まずは、そもそもなぜ新NISAで投資をする人が増えているのかを確認しましょう。

新NISAで資産形成をするメリットは、投資で得た利益と配当金が非課税になることです。

通常、投資で得た利益と配当金には約20%の税金がかかります。

ただし、新NISAで投資をすればこれらの税金はかからず、利益や配当金をすべて受け取ることが可能です。

【写真全3枚中1枚目】新NISAは運用益が非課税になる。2枚目以降で、新NISA「つみたて投資枠・成長投資枠」の特徴と、非課税枠をフル活用した積立投資の期待値をシミュレーション1/3

新NISA:運用益が非課税

出所:金融庁「NISAを知る」

そのため、新NISAを使えば効率的に資産形成ができます。

2. 新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」がある

新NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠があります。

これらは併用が可能で、それぞれの枠ごとに投資できる金額や投資可能な商品などが決まっています。つみたて投資枠と成長投資枠の特徴は以下のとおりです。

新NISA「つみたて投資枠・成長投資枠」の特徴2/3

新NISA「つみたて投資枠・成長投資枠」の特徴

出所:金融庁「NISAを知る」

2.1 つみたて投資枠と成長投資枠の特徴

つみたて投資枠

  • 年間投資枠:120万円
  • 非課税保有限度額:合計1800万円(成長投資枠は内枠で1200万円まで)
  • 投資対象商品:金融庁から認められた投資信託
  • 商品の購入方法:積立投資

成長投資枠

  • 年間投資枠:240万円
  • 非課税保有限度額:合計1800万円(成長投資枠は内枠で1200万円まで)
  • 投資対象商品:上場株式、投資信託、ETF、REIT等
  • 商品の購入方法:積立投資・スポット投資

つみたて投資枠と成長投資枠を合わせると、合計で年間360万円の投資が可能です。

新NISA全体として非課税で保有できる金額は1800万円なので、年間360万円の投資を続けて売却しない場合、5年間で1800万円の非課税限度額に到達します。

3. つみたて投資枠と成長投資枠をフル活用したら5年間でどのくらい増えるのか

では、新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠をフル活用したらどれくらい資産を築けるのでしょうか。

月30万円の積立投資(年間360万円)を5年間続けた場合で、運用利回り別に資産評価額をシミュレーションしてみましょう。シミュレーションの結果は以下のとおりです。

積立投資シミュレーション「月30万円×5年間」3/3

積立投資シミュレーション「月30万円×5年間」

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」を基に筆者作成

3.1 月30万円の積立投資を5年間続けた場合の資産評価額

運用利回り 資産評価額

  • 年率1% 1845万円
  • 年率2% 1891万円
  • 年率3% 1939万円
  • 年率4% 1989万円
  • 年率5% 2040万円
  • 年率6% 2093万円

*元本は1800万円

運用利回りが年率5%以上の場合、2000万円を超える資産を築けるという試算結果となりました。

元本は1800万円なので、新NISAで投資をすることで200万円以上も含み益が出ています。

また、日本の年金を運用しているGPIFは国内外の債券や株式に分散投資していますが、過去23年間の平均運用利回りは年率4.33%となっています。

そのため、比較的リターンを狙いやすい株式を中心に投資すれば、年率5%以上での運用もそう難しくはないと考えられます。

4. 今から新NISAを始めよう

新NISAをいつから始めようか悩んでいる人もいるかもしれません。

答えは、「今」です。投資は、一般的に長く続けるほど効果を得やすいといわれています。

これは複利効果によるもので、利益に対してさらに利益がつくことで、資産が雪だるま式に増えていきます。積立投資を始めたいと思ったら、リスクがあることを理解した上で、少額からでもいいので、早いタイミングで始めると良いでしょう。

参考資料