4. 高齢者世帯の平均貯蓄額と中央値
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、60歳代・70歳代二人以上世帯の貯蓄額を確認していきます。
4.1 60歳代
まずは、60歳代の平均貯蓄額と中央値を見てみましょう。
- 金融資産非保有:21.0%
- 100万円未満:5.9%
- 100~200万円未満:4.5%
- 200~300万円未満:4.3%
- 300~400万円未満:3.0%
- 400~500万円未満:1.9%
- 500~700万円未満:7.2%
- 700~1000万円未満:6.7%
- 1000~1500万円未満:6.8%
- 1500~2000万円未満:5.4%
- 2000~3000万円未満:9.5%
- 3000万円以上:20.5%
- 平均値:2026万円
- 中央値:700万円
金融資産が一切ない「金融資産非保有」の人が21.0%。一方、老後資金の目安の一つとされている2000万円以上の資産を持つ人は、全体の30%となっています。平均値も2000万円を上回っており、老後生活に十分な資産を用意している人も多いようです。収入が少なく住民税が非課税になっていても、十分な資産を持っている世帯も多く存在しているのです。